「子育てを手伝う」がNGワードな理由
「子育てを手伝うよ」
ついパパが悪気もなく使ってしまいそうなこの言葉、ママの地雷を踏んでしまうかもしれません。
さらには、産後クライシスを引き起こす原因にもなるかもしれません。
この記事では、なぜ「手伝う」という言葉が問題なのか、その理由を詳しく解説していきます。
産後クライシスとは?
産後クライシスとは、出産後に夫婦関係が悪化し、良好だった夫婦関係が築けなくなることを指します。
ホルモンバランスの変化、睡眠不足、育児の負担などが原因とされ、夫婦の間に溝が生じやすくなった状態全般を意味します。
CHECK
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「手伝う」という言葉がもたらす心理的影響
「手伝う」という言葉には、「本来は自分の仕事ではないけれど、好意で手伝ってあげている」といったニュアンスが含まれています。
たとえ、心ではそのようなことまで思っていなかったとしても、言葉を受け取った側からすると、そのような意識のもとで発せられた言葉なのだと理解してしまいます。
子育てにおいて、「手伝う」といった言葉を使うことは、育児が妻の責任であり、夫はあくまでサポート役であるという認識を反映しています。
夫が「手伝う」と言うたびに、妻は「子育ては私の仕事」という無言のプレッシャーを感じ、孤独感や不満を募らせる可能性があります。
特に産後は、心身ともに疲弊しきった時期のため、夫からの「手伝う」という言葉は、妻の心に深く突き刺さる可能性があります。
では、「手伝う」ではなく、どう表現する?
では、「手伝う」という言葉を使わずに、どのように表現すれば良いのでしょうか?
例えば、「一緒にやろう」「俺もやるよ」「分担してやってみよう」など、夫婦で子育てを共有する姿勢を示す言葉を選ぶようにしましょう。
夫婦で子育てを上手に共有するためのポイント
夫婦で協力して子育てに取り組むためには、お互いに主体的に子育てに取り組むことが重要です。
そして、そのためには以下のようなことにも気を付けると良いでしょう。
積極的にコミュニケーションをとる
日頃から育児に関する悩みや思いを共有し、お互いの考えを理解するようにしましょう。
家事・育児の分担を決める
どちらが何を担当するか、具体的に話し合い、お互いが納得できる分担を決めましょう。
ただし、分担に縛られすぎず、困ったときにはお互いに協力し合うことが重要です。
感謝の気持ちを伝える
パートナーがしてくれたことに対して、感謝の気持ちを言葉で伝えましょう。
育児・子育てが身体的・精神的に大変なのはお互い様です。
はじめての子どもであれば尚更でしょう。
そんな時だからこそ、お互いに対する官署の気持ちは忘れないようにしましょう。
完璧主義にならない
時には手を抜いたり、頼れる人に頼ったりすることも大切です。
子供が生まれる前から完璧主義の性格だった人は、特に注意が必要です。
不要な争いを防ぎ、夫婦関係を良好に保つには
子育てをしながら良好な夫婦関係を保つためには、お互いを尊重し、協力し合うことが最も重要です。
「子育ては夫婦2人の責任」という意識を常に持ち、お互いに責任転嫁せず、積極的にコミュニケーションをとるようにしましょう。
まとめ
「子育てを手伝う」という言葉は、無意識のうちに妻に負担感や孤独感を与えてしまう可能性があります。
夫婦で子育てを共有し、支え合う意識を持つことが、産後クライシスを予防し、良好な夫婦関係を築く上では重要です。
言葉選びや行動に気を配り、お互いを思いやる気持ちを忘れずに、子育てという素晴らしい経験を夫婦で共に楽しんでいきましょう。