子育ては喜びに満ち溢れている一方で、とてつもない大変さが伴います。
特に初めての育児ともなると、終わりが見えない苦労に途方に暮れてしまうこともあるでしょう。
そんな中、「子育ては3歳から楽になる」という言葉を耳にするかもしれません。
しかし、本当にそうなのでしょうか?今回は、その理由を詳しく解説していきます。
0歳〜2歳の子育てはなぜ大変?
0歳から2歳頃までの時期は、まさに子育てのピークと言えるでしょう。
授乳や夜泣き、離乳食の準備など、ママ・パパの体力的な負担が最も大きいのは間違いなくこの時期です。
さらに、言葉でのコミュニケーションが難しいため、子どもの要求を理解するのも一苦労。
「赤ちゃんは泣くのが仕事」といわれますが、ときにはイヤになってしまうことも少なくないでしょう。
常に目を離せない状況での安全確保も、大きな責任とストレスになります。
3歳からの子育ては何が変わる?
3歳頃になると、徐々に状況が変わってきます。
まず、言葉を徐々に発するようになり、ある程度の意思疎通が可能になります。
そのため、子どもの要求が理解しやすくなります。
トイレトレーニングも進み、オムツ替えの頻度が減ることなどで、体力的な負担も軽減されます。
また、自分で着替えや食事ができるようになるなど、自立心も芽生え始めます。
さらに、幼稚園や保育園などの集団生活が始まることで、社会性が育ち、親以外の人との関わりの中で成長していきます。
親としては、少し手を離せる時間ができることで、心に余裕が生まれるかもしれません。
3歳から子育てが楽になるというのは本当?
体力的負担という点では、3歳頃から楽になるというのは事実といえます。
しかし、精神的な負担に関しては、子どもの成長とともに変化していくものです。
例えば、「魔の3歳児」と言われるように、自我が芽生え、イヤイヤ期が始まることで、新たな苦労を感じるかもしれません。
また、「楽になる」という言葉の捉え方も人それぞれです。
子どもが成長し、手がかからなくなる一方で、今度は進路や教育など、新たな悩みが出てくることもあります。
3歳以降の子育ての注意点
3歳以降の子育てでは、以下のような点に注意が必要です。
イヤイヤ期
子どもの自我が芽生え、自分の思い通りにならないと癇癪を起こすことがあります。
「イヤイヤ期」の明確な定義はないものの、特徴として、以下のようなことが挙げられます。
- 親の言うことに対しても「イヤ」と返事をする
- 言葉は使えないけれど、こちらの指示に対して身体で嫌と表現する
- お風呂に入る、公園から帰る、衣服の着脱などを提案すると、泣き叫んで嫌がる
- お菓子を買ってと床に寝そべって泣き叫ぶ
- 寝るために電気を消すのを泣き叫んで嫌がる
しかし、このイヤイヤ期は子どもが精神的に成長している証であり、数年すれば終わりがくる一時的なものです。
一般的には言葉を覚えるにつれて、自分の気持ちをしっかり伝えることができるようになり、徐々に落ち着き始めます。
社会性の発達に伴うトラブル
友達とのトラブルや集団生活でのルールなど、新たな課題が出てきます。
子どもの成長に合わせた接し方
子どもの成長段階に合わせて、適切な声かけや接し方をすることが大切です。
まとめ:子育ての大変さは変化していくもの
子育ての大変さは、子どもの年齢によって変化していきます。
2歳頃までは体力的負担が大きく、3歳頃からはそれが軽減されてくるとはいえ、精神的な負担が大きくなるなど、それぞれの時期で異なる苦労があります。
大切なのは、子どもの成長を喜びながら、その変化に柔軟に対応していくことです。
大変な時は、一人で抱え込まず、パートナーや家族、友人、地域の子育て支援サービスなどを積極的に活用しましょう。
子育ては、決して一人で行うものではありません。
周りのサポートを受けながら、子どもとの貴重な時間を大切に過ごしてください。